日光白根山は奥白根山とも呼ばれ、栃木・群馬県境に位置する活火山です。両県共に県内最高峰の山で、標高は2578m、これより北に日光白根山の標高を超える山はありません。かつては、山名が花の名前の由来となったシラネアオイが群生する山として知られていましたが、鹿の食圧で壊滅状態、他の高山植物も激減しました。
ミネザクラの多い山としても知られ、これは今も健在、例年5月下旬から6月中旬にかけて、亜高山帯を中心に花を見ることができます。この日(2024.6.5)は森林限界付近のものがちょうど見頃で、天候もよく花見日和となりました。避難小屋から五色沼への下り道は雪が残る影響か、芽出し前のものもあるなど開花はこれから。五色沼から弥陀ヶ池への登り返しでは、弥陀ヶ池手前の群生地はほぼ終わりの状態。でも全体では、まだまだ6月中旬くらいまでは楽しめそうな感じでした。
登山は、鹿沼の自宅から例幣使街道、日光市街を通過し金精峠を越え群馬県に入り、菅沼茶屋の登山口からスタート。さらに車を進めて丸沼からのロープウエイを利用すれば比較的楽に登れます。
菅沼登山口から出発。弥陀ヶ池に着くと日光白根山の溶岩ドームが不意に現れます。来てよかった!この日の朝は風もなく水面に逆さ白根が
鹿の食圧を受けないバイケイソウが繁茂。同じく食されないマルバダケブキと双璧
弥陀ヶ池から山頂への道にて。風雪の影響でどの木もダイナミックに盆栽的。超広角レンズなので遠近感が誇張されて白根山が遠くに見えますが、もうひと頑張りです
山頂手前から見下ろす(右から)弥陀ケ池、菅沼、丸沼
岩の割れ目にコメバツガザクラ。雪解けの早い稜線を飾る花
あまりに天気がいいので山頂にいた登山者に撮ってもらいました
頂上(右のピーク)直下の火口跡
左はコケモモ、右はガンコウラン。大岩の側面にびっしり。ちょっと不思議な光景でした
フデリンドウが点々と。春に咲くリンドウ、見つけるたびに嬉しいですね
五色沼を見下ろして。晴天日の水面は神秘的な美しさ。この木は残念ながらまだ3分咲き
ピンクがかった花色の木。それにしても ミネザクラにしては異常ともいえる花つきのよさ
青い空に白い雲。空気は冷たく撮影で立ち止まるとひんやりしますが、夏の予感。ミネザクラに芽吹き前のダケカンバ。山頂から避難小屋への下降路にて
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