駒止湿原水無谷地のワタスゲ。3湿原とも優劣つけ難いワタスゲの花園でした
駒止湿原のワタスゲ
駒止湿原(こまどしつげん)は標高1100m、福島県南会津町と昭和村に位置し、主に大谷地、白樺谷地、水無谷地の3湿原からなります。周囲をブナ林に囲まれ、低層湿原から高層湿原にかけての多くの植物が観察され、昭和45年には国の天然記念物に指定されました。
花暦は4月下旬のミズバショウに始まり、ワタスゲ、レンゲツツジ、コバイケイソウ、ニッコウキスゲ、キンコウカなどが群生します。木道は広くありませんがアップダウンはほとんどなく、駐車場から往復2時間ほどの行程で気軽に楽しめるため人気があります。
2024年6月12日、ワタスゲの見頃は例年ならまだちょっと早いというこの時期、すでにピーク過ぎという情報が入り、あわてて出発。
鹿沼の自宅から鬼怒川温泉、川治温泉を通過し、福島へ。南会津町針生地区から熊鈴を鳴らしながら入山しました。昨年は霜でやられるなど不作だったというワタスゲは今年は当たり年、しかしやや盛り過ぎの印象もあり、あと5日でも早ければなおよかったと悔やまれました。引きのアングルが多かったのは致し方ありません。それでも天候良く、花畑の中の平坦な木道歩きは快適そのもの、白い絨毯に癒され大満足でありました。
レンゲツツジも混じえて。大谷地
ヤマドリゼンマイの淡緑と相性抜群。望遠レンズでシャッター切るもの爽快!白樺湿原
各湿原を結ぶ道に随所に咲いていたサワフタギ。丸い蕾と細やかな花が綺麗。ワタスゲと共に この日特に印象に残った花
林縁に群生するズミ。奥日光・戦場ヶ原のような大木はありません。大谷地
ウラジロヨウラクはまだほとんど蕾
ヒオウギアヤメ。紫の花、落ち着きますね。白樺谷地
タテヤマリンドウ。大株がたくさんありました
湿原を結ぶ道はブナ林を通る。珍しい千手観音タイプの枝振り
看板には「ワイヤーメッシュ柵 イノシシから湿原植物を保護するために設置しています」とありました。この日、一番絵になりそうなポイントに設置されていたので ちょっとがっかりしましたが、仕方ないのでしょうか。大谷地
記・中村
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