富士山 夏の花 7/31-8/1


8月1日の御来光


今年からの入山規制でテレビなどで何かと話題になっている富士山。7月31日~8月1日、吉田口から7合目泊のプランで出かけました。富士登山は今回で2回目。5年前の7月中旬は登りスタートからの雨具着用、夕食時に富士吉田の街明かりを一時確認できたものの、翌日未明からの登りも雨。頂上ではあまりの雨と寒さに耐え切れず、10分ほどで避難するように下山した。心に残ったのは、とりあえず頂上の土を踏んでみたというものでした。

今回の日程選択は天候ではなく、予約がとれた山小屋の日付優先で、この日程が吉と出るか凶と出るかは下山するまでわからないというものでした。

歩き始めの樹林帯では草丈の低いミヤマホタルブクロがちょうど見ごろ。低地の5~6月上旬の気候なのだろう。合間に夏山の定番ハクサンオミナエシ、この辺りに分布するフジオトギリも見られました。


ハクサンオミナエシ。別名コキンレイカ



フジオトギリ。富士山や秩父に多い種類で、株立ちになり葉の中ほどの幅が広い

6合目をやや過ぎたあたりから高山植物らしい植物が出始めました。前回はこのあたりでフジハタザオやイワツメクサを確認した程度だったが、今日はイワツメクサとオンタデの花があらわれ、すでに結実したフジハタザオの莢は少し色づき始めています。さらに進むと、前回は気がつかなかったのか? 見る余裕もなかったのか?わからないが、ミヤマオトコヨモギが出始めました。そして数少ない草地ではイワオウギ、ムラサキモメンヅル、トモエシオガマの小さめの花が咲き、クルマユリの大きめの花がひと際目をひきました。



厳しい気候なのだろう、コンパクトな姿をしたクルマユリだが、花が大きいのでよく目立った


ミヤマオトコヨモギ


オンタデ


花序がくるくる巴模様をしたトモエシオガマ

約3時間で7合目の山小屋へ到着。翌日は未明から暗闇を例の行列歩きの登りで、そして下山。6合目まであたりまでは砂地歩きで花を期待できません。

下山6合目直前で枝が1mはあろうかというタカネバラ、その先の登山口までの一角では登りで気の付かなかったソバナ、タカネトウヒレンも花を咲かせていました。


やや盛りを過ぎたイワオウギ


強風に耐えてマット状に咲くムラサキモメンヅル


ソバナ


タカネバラ。富士山にはオオタカネバラは自生しない


タカネトウヒレン

記・はしば


 

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