下田沢かたくり園〜月山山麓〜シラネアオイ園 春の花紀行


4月28日 山形県鶴岡市朝日町「下田沢かたくり園」へ


季節は早春、1ヶ月ちょっとタイムスリップ。

狙いはカタクリ。他にも、キクザキイチゲ、フクジュソウ、オオバキスミレ、リュウキンカ、ネコヤナギ、オトメエンゴサク、ネコノメソウ、ヤマザクラ、コブシ、樹々の芽吹きに新緑。

超忙しい!でも楽しいなぁ


朝日連峰山麓のこの下田沢カタクリ園、2003年の5月1日に訪れていた。デジタル写真に移行する前年、フィルム撮影終焉のころ、鹿沼から日帰りでの弾丸取材であった。翌2004年の趣味の山野草3月号に掲載したが、同時に載ったフクジュソウやザゼンソウの群生地は消滅状態になったものもあったが、下田沢のカタクリはますますそのスケールを拡大しており、嬉しい気持ちにさせられた。


カタクリ園手前、山肌を眺めるだけで癒される
 
樹々の芽吹きの多彩さ

ツクシの群生に車を停める。一輪のカタクリが。囲まれてしまった。。。さぁ どうする

紫タイプのキクザキイチゲ。淡紫、白タイプも普通に混生



指定の駐車場に車を停め、大鳥川を渡ってカタクリ園へ。吊り橋は22年前と変わらなかった

サクラとカタクリ。川側の群生地花はピークを過ぎていたが充分満足。季節を取り戻したぞ!


ここも川側の群生地。青紫、白のキクザキイチゲを交え、スケール大だがやや盛りすぎなのが残念だった

山側は今が盛り、キクザキイチゲとの共演

歩きやすい通路が設けられ、カタクリのさまざまな表情が観察できる



かたくり園を後に、大鳥川上流へと車を進める。フキノトウ、ここではほとんど雑草


新潟方面へ進むと、雪解け水の激流に揺れるネコヤナギが

水辺を飾るリュウキンカの群生。一際鮮やか

ネコノメソウ。こちらはやや地味目ながら、大株で見応えあり







4月29日 ひとり桜祭り in 月山山麓(山形県)

残雪と芽吹きと山桜!


見頃 撮り頃


残雪 多いなぁ


脇役はコブシの白い花


新緑と明るい風景


さもない斜幹ですが、目に留まりました


芽吹きの色彩と春色競演

激しい雨だったり、時折日が差したり、右往左往の桜祭り







4月30日 「シラネアオイ園」幻の花トガクシソウの群生を求めて福島県南会津町へ

春奪還の3日目、最終日は福島県南会津のシラネアオイ園。

久々、10年以上ぶり。お目当ては、トガクシソウ(トガクシショウマ)の群生。だいぶ咲き進んできたようですが、なんとか間に合うんじゃないかな。幻の花です。尾瀬で果実は撮ったことありますが、花は鉢植え以外ありません。というわけで、目の前に現れた群生美に感激!

この園のいいところは、園主の星さん一家が手作りしている素朴でアットホームな雰囲気。ベンチ・柵など、設備はすべて園内の間伐材。歩きやすく、目に優しく、癒される。鹿の食害や干ばつで苦労され、今は過渡期でもあるそうですが、山野草の楽園であることに間違いありません。次は6月のベニバナヤマシャクヤク咲く頃に出かけよう。


なんということ!幻の花 トガクシソウが大群生。ひんやりとした樹林下の空気に、素晴らしい花景観


暗い樹林下、木漏れ日のコントラストの中、下向きに咲く、撮影には手強い花


雪割草がまだまだ咲いている。ホント、雪が多かったんですね


イワウチワ。淡い花色、筋の入った葉も美しい

葉の展開に先駆けて花咲くサンカヨウ  


山菜の王者、タラノメ


美しき白花シラネアオイ


山々は 淡い芽吹きのパステルカラー



記・中村

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