トウゴクミツバツツジ
物語山は、標高1000mチョイの岩山が並ぶ群馬県西上州にあります。ほんわかとした山名は、かつてここにあった山城の落城の際に、巨岩のメンベ岩に財宝が埋められたという伝説が由来だとか。4月下旬、見頃を迎えるトウゴクミツバツツジ・ヒカゲツツジ目当てに、運が良ければやや早咲きのアカヤシオとやや遅れて咲くヤマツツジとの競演もという期待をもって出かけました。 登山口は上信越道下仁田インターから254号線を長野県方面へ約15㎞のサンスポーツランドになります。なだらかな林道を約1時間半、そしてやや急なガレ場のような登山道を1時間弱登ります。途中の浅黄緑の森をあるく気持ちよさとは裏腹に、この先に本当にツツジは咲いているのかな? と思うほど林床に気になる植物は無く、不安に包まれます。
芽吹いたばかりの森だが林床の緑はまだまだ
やっと着いた尾根の道標。ここまで来れば目的のツツジはもうすぐそこ
西岳で満開のトウゴクミツバツツジ。三つ葉は完全に展開
山頂へはトウゴクミツバツツジの下を尾根沿いに歩く
道標からまずは近い西岳へ。トウゴクミツバツツジがちょうど見頃です。しかし、群生というほどではありません。戻った道標から山頂へは15分ほどのゆるやかな登りです。見晴らしの良い場所からは稜線のギザギザした妙義山、右肩がストンと切れ落ちた荒船山が望めます。 ほどなく登山道にはアカヤシオの落花が目立ち始めました。やはり花の盛りは過ぎていたようです。10日ほど早ければ見頃だったかもしれません。この辺りから先は、満開のトウゴクミツバツツジのトンネルを進みます。やっと、駐車場からの心配が無くなった感があり、足も少し軽くなります。やや遅れて咲くと思われるヤマツツジの赤いつぼみは明日か明後日には咲きそうなほど膨らんでいます。北に面した左の崖をのぞくと、運よく、尾根にしがみつくようなに生えた木々の間にアカヤシオ、さらにヒカゲツツジの花も見つかりました。
北斜面に咲き残っていたアカヤシオ
ヒカゲツツジ
ヤマツツジのつぼみの開花はあと数日後の様子
4種の花競演を一度にというのはやはり我がままだったようです。しかし、登り始めの不安から解放感で当然、軽快な下山でした。
●ほかに気になった植物
透明感のある黄色が美しいフウロケマン。茎に赤みがある
マルバコンロンソウ。葉や茎の細かな毛が目立つ
ミミガタテンナンショウ。仏炎苞の耳たぶのような張り出しが特徴
フモトスミレ。遅咲きすみれのニョイスミレのような小輪花。花色は濃い場合もあるらしい。後ろ側の距は紫を帯び、この時期の葉裏は紫色。斑入りもみられる
夏緑性のオウレンシダ。展開したばかりのさわやかな黄緑色
記・はしば
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