金山神社のステゴビル 埼玉県坂戸市 24/9/29


植物の名前には「エッ?ホント?」と疑いたくなるような種類があります。例えばへクソカズラ、ママコノシリヌグイ、ハキダメギクなどなど。カタカナではイメージしずらいですが、
漢字変換すると屁糞蔓、継子の尻拭い、掃き溜め菊で、いわゆる残念な名前の植物といえそうです。今回紹介するステゴビル「捨て小蒜」もきっとわかっていただけるでしょう。



ステゴビルはユリ科ネギ属として当初発表されましたが、現在はヒガンバナ科ネギ属に分類されています。早春のアマナのような弱々しい草丈で、花はニラをとても小さくしたような姿です。韮の仲間なのに特有の香りが無く小さく、食用にもならないことから和名があるとされています。分布は本州宮城県から広島県と四国香川県。一見すると広いですが、実際の生育地は点々と特に限られるため、目にする機会はあまりありません。そして単に珍しいだけではなく、実は日本固有ということもあまり知られていません。さらに、自生環境が開発や土地造成などをしやすい里山の日当たりということが災いし、現在は絶滅に瀕しています。

そんな貴重なステゴビルを関東地方で確実に見られるのが、埼玉県坂戸市の金山神社です。自生地は保護のためにフェンスで囲まれていますが、神社側のフェンス沿いで多く見ることができます。


開花がもし早春なら、春を待ちわびる多くの人を虜にする可憐な姿。そんなステゴビルの実際の開花時期はヒガンバナと同じ頃の9月下旬です。神社はヒガンバナで有名な日高市の巾着田から14キロほどの近さですので、機会がありましたらお出かけしてみてはいかがでしょう。


訪ねた日は見頃がやや過ぎていたようだ




同じ日に訪ねた日高市巾着田のヒガンバナの群生


記・はしば



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